末梢神経障害を診断するうえで,以下の分類を念頭におくことが重要である.
①発症様式(急性,亜急性,慢性)
②末梢神経の障害分布
③運動系,感覚系,自律神経系の症候学的分類
④電気生理学的,病理学的分類(脱髄,軸索障害)
⑤原因・病態による分類
▼末梢神経の障害分布
末梢神経の障害分布によって単ニューロパチー,多発ニューロパチー,多発単ニューロパチーに分類される.脊髄神経根での障害(根ニューロパチー),神経叢での障害(プレクソパチー)および脊髄神経節での障害(ガングリオノパチー)も広義のニューロパチーとして分類されることが多い.
➊単ニューロパチー
1本のみの神経障害による.障害された神経支配領域に筋力低下,筋萎縮,感覚障害を認める.原因として圧迫性障害が多く,橈骨神経麻痺や総腓骨神経麻痺などがある.脳神経領域では,動眼神経麻痺や特発性顔面神経麻痺〔Bell(ベル)麻痺〕などがある.
➋多発ニューロパチー
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