疾患を疑うポイント
●末梢血の好酸球数が,1,500/µL以上を6か月以上持続し,さまざまな臓器障害を呈す.
▼定義
好酸球の増加を持続的に認め,活性化した好酸球が広範な臓器障害を及ぼすことから,さまざまな症状を呈する.アレルギーや寄生虫感染などによる二次的な好酸球増多を除外する.原因が不明の場合には,狭義の特発性好酸球増加症候群(idiopathic hypereosinophilic syndromes:HES)と定義する〔第8章「好酸球増加症候群,好酸球性白血病」の項(→)も参照〕.
▼病態
好酸球の増殖と活性化をきたすサイトカインはインターロイキン(IL)-3,IL-5,顆粒球単球コロニー刺激因子(granulocyte-macrophage colony-stimulating factor:GM-CSF)が代表的である.実際に,異常T細胞クローンからの過剰なIL-5産生による症例も報
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