診断のポイント
【1】地域の流行状況を把握すること。
【2】高熱。
【3】筋肉痛・関節痛。
【4】全身倦怠感。
【5】咽頭のインフルエンザ濾胞。
緊急対応の判断基準
緊急対応すべき病態として,純インフルエンザウイルス肺炎による呼吸不全と,二次性細菌性肺炎による敗血症を考慮する。
【1】純インフルエンザウイルス肺炎による呼吸不全:パルスオキシメーターにて呼吸不全の有無を判定する。サイトカインストームによる重症型のため専門医への搬送が必要。
【2】二次性細菌性肺炎による敗血症:quick SOFA(quick sequential organ failure assessment)にて重症度を判定する。以下の3つの指標のうち,2つ以上を満たせば,予後の悪い高危険群であるため専門医への搬送が必要。
❶低血圧(収縮期血圧 100mmHg以下)
❷意識状態の変化
❸頻呼吸(呼吸数 22回/分以上)
症候の診かた
【1】普通感
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