疾患をみる頻度
インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンや結合型肺炎球菌ワクチンが定期接種化され,小児のインフルエンザ菌b型や肺炎球菌の敗血症は減少傾向にある。最近の本邦における生後4か月以降の市中発症の敗血症の原因菌は肺炎球菌,生後4か月未満ではStreptococcus agalactiae,大腸菌が多い。
診断のポイント
[確定診断の決め手]を参照。
【1】血液培養陽性(感染症の存在)。
【2】全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)(表1図)。
【3】しばしば臓器機能障害を伴う(表2図)。
緊急対応の判断基準
感染症を背景に,表2図のいずれかの基準を満たす場合高次医療機関に搬送する。
症候の診かた
敗血症は体温調節の異常(高熱,低体温),頻脈,多呼吸を初期症状とする。進行するとショック,呼吸不全,意識障害,けいれんなどの重篤
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