治療のポイント
・早期診断できれば経口1次胆汁酸療法で治療可能.
・診断が遅れれば胆汁うっ滞性肝硬変へ進展し,肝移植が必要となる.
●病態
・胆汁酸代謝異常症とは,胆汁酸生合成経路の遺伝性酵素欠損を1次性の病因とするもので,中間代謝産物である異常胆汁酸もしくは胆汁アルコールの肝細胞内蓄積により,肝機能障害を生じる疾患である.
・現在,3β-hydroxy-⊿5-C27-steroid dehydrogenase/isomerase(HSD3B7)欠損症,⊿4-3-oxosteroid 5β-reductase(SRD5B1)欠損症,sterol 27-hydroxylase(CYP27A1)欠損症,oxysterol 7α-hydroxylase(CYP7B1)欠損症,α-methylacyl CoA racemase(AMACR)欠損症,D-bifunctional protein(DBP)欠損症