診療支援
治療

ムンプス(流行性耳下腺炎,おたふくかぜ)
mumps,epidemic parotitis
細矢光亮
(福島県立医科大学小児科学・教授)

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[感]5類 [学]2種(耳下腺,顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し,かつ,全身状態が良好になるまで)

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●病態

・ムンプス(流行性耳下腺炎,おたふくかぜ)は,耳下腺の腫脹と疼痛を主症状とする,ムンプスウイルスによる全身感染症である.ムンプスウイルスは,飛沫感染あるいは唾液を介する接触感染によりヒトからヒトに感染する.

・潜伏期間は多くは14~18日である.3割程度は不顕性感染であり,発症した場合も唾液腺の腫脹や疼痛などの軽度の症状で経過することが多い.

・しかし中枢神経や性腺などの全身臓器にも感染するため,無菌性髄膜炎,急性脳炎,睾丸炎,卵巣炎,膵炎,難聴などの合併症をきたすことがあり,特に脳炎や難聴は恒久的な障害を残す場合もあ

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