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[感]腸チフス,パラチフス:3類 [学]腸チフス,パラチフス:3種(病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで)
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治療のポイント
・腸チフス,パラチフスでは抗菌薬投与が必要であり,経口薬ではアジスロマイシンやキノロン系,静注薬では第3世代セフェム系が第1選択である.
・抗菌薬が必要な場合,血液培養採取後に抗菌薬治療を開始する.
・非チフス性サルモネラ胃腸炎に対しての抗菌薬投与は推奨されない.ただし,重症例や免疫不全などの基礎疾患を有する患者などに対しては,抗菌薬投与が推奨される.
●病態
・サルモネラ感染症のうち,腸チフスはチフス菌(Salmonella typhi),パラチフスはパラチフスA菌(S.Paratyphi A)の感染による全身性疾患である.主に感染者の便によって汚染された食物や水を介して小腸末端に感染する.約7~14日の潜伏期間後に発熱を主症状として発症する.
・近年わが国では腸チフスが年間30~60例,パラチフスが年間20~30例で推移しており,その多くが南アジアと東南アジアからの輸入感染例である.
・その他のサルモネラ属菌の感染による非チフス性サルモネラ症は,主に胃腸炎を発症し,腸チフスやパラチフスほど頻度は高くないが,菌血症による髄膜炎を起こすことがある.
●治療方針
A.腸チフス,パラチフス
抗菌薬投与が必須であるが,流行地における薬剤耐性の変化に注意する.かつてアンピシリン,クロラムフェニコール,ST合剤による治療が行われてきたが,耐性菌が増加したため,これらの抗菌薬を使用する際には感受性を確認する.
第1選択薬としてアジスロマイシン(AZM,下記➊,保険適用はない)やニューキノロン系抗菌
関連リンク
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