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[感]3類 [学]3種(病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで)
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●病態
・赤痢患者数は戦後には10万を超え,死者数も数万人に達する感染症であった.主な感染源はヒトで保菌者の糞便に汚染された手指,食品,水,ハエ,器物を介して感染する.環境衛生の整備と健康教育が普及するにつれ患者数は減少し,現在では年間150例程度の報告となっている.その半数以上が国外感染事例で,特にアジア地域での感染が多い.
・小児に多い疾患であるが,衛生状況が改善された地域では青年層の報告事例が多くなっている.
・感染菌量が10~100個と少なく容易に感染するため,国内での集団発生の報告も認められている.
・近年では,抗菌薬に対する耐性株菌が国際的な問題となっている.
A.臨床経過
・潜伏期は1~7日で倦怠感,急激な発熱,下痢などで発症する.その後,腹痛,しぶり腹(テネスムス),膿粘血便などが出現する.近年は数回の下痢や軽度の発熱で経過する継承事例が多い.
・確定診断は糞便からの赤痢菌の検出による.迅速診断法としてDNAプローブ法やPCR法も有用である.
B.原因菌
・原因となる赤痢菌には4菌種(Shigella dysenteriae,S.flexneri,S.boydii,S.sonnei)が含まれる.経口摂取された赤痢菌は大腸上皮細胞に侵入し,上皮細胞の壊死,脱落が起こり,血性下痢の症状となる.国内発生例の70~80%を占めるS.sonneiが原因菌の場合,軽度な下痢あるいは無症状に経過することが多い.S.dysenteriaeやS.flexneriは典型的な症状を起こす.
●治療方針
A.治療
抗菌薬療法の目的は死亡や重症合併症の予防な