A.接種要注意者とは
接種の判断を行うに際して注意を要する者を指す.「定期接種実施要領」に規定する接種要注意者を以下に示す.
a)心臓血管系疾患,腎臓疾患,肝臓疾患,血液疾患,発育障害などの基礎疾患を有する者.
b)予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者および全身性発疹などのアレルギーを疑う症状を呈したことがある者(インフルエンザの定期接種に際しては,接種不適当者となる).
c)過去にけいれんの既往のある者.
d)過去に免疫不全の診断がなされている者および近親者に先天性免疫不全症の者がいる者.
e)接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者.
f)バイアルのゴム栓に乾燥天然ゴム(ラテックス)が含まれている製剤を使用する際の,ラテックス過敏症のある者.
g)結核の予防接種にあっては,過去に結核患者との長期の接触がある者,その他の結核感染の疑いのある者.