診療支援
薬剤

ミロガバリンベシル酸塩新様式運転×
119
mirogabalin besilate
タリージェ Tarlige(第一三共)
 :2.5・5・10・15mg OD錠:2.5・5・10・15mg

適応

神経障害性疼痛

用法

初期用量:1回5mgを1日2回経口,その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し,1回15mgを1日2回経口.尚,年齢,症状により1回10~15mgの範囲で適宜増減し1日2回投与 注意腎機能障害患者に投与する場合は次に示すCLcr値を参考に投与量及び投与間隔を調節.低用量から開始し忍容性が確認され効果不十分な場合は増量

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊めまい,傾眠,意識消失等→運転不可

②体重増加をきたすことがある→肥満に注意し,肥満の徴候が現れた場合は食事療法,運動療法等の適切な処置.特に投与量の増加又は長期投与に伴い体重増加が認められる事がある為,定期的に体重計測を実施

③本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法→疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い本剤を漫然と投与しない

④急激な投与中止により不眠症,悪心,下痢,食欲減退等の離脱症状→中止の場合は徐々に減量等慎重に

⑤弱視,視覚異常,霧視,複視等の眼障害→診察時に眼障害の問診を行う等注意

〈その他〉

①日本を含むアジアで実施した国際共同試験で自殺関連有害事象が本剤投与群1,378例中5例(0.36%:自殺既遂1例,自殺念慮4例),プラセボ群869例中4例(0.46%:自殺念慮4例)に確認

②日本を含むアジアで実施した国際共同試験で死亡例が本剤投与群1,378例中3例(0.22%)で報告され,プラセボ群869例では報告はなかった

患者背景

〈腎〉CLcr値を参考に投与量,投与間隔を調節(血漿中濃度が高くなり副作用が発現しやすくなる)

〈妊婦〉有益のみ(ラットで胎盤通過性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラットで乳汁中に移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉CLcr値を参考に投与量,投与間隔調節等慎重に(腎機能が低下している事が多い).めまい,傾眠,意識消失等により転倒し骨

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