診療支援
薬剤

(合剤)フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ビランテロールトリフェニル酢酸塩新様式
fluticasone furoate・umeclidinium bromide・vilanterol trifenatate
テリルジー Trelegy(GSK)  229
 100エリプタ14吸入用,100エリプタ30吸入用:1ブリスター中フルチカゾンフランカルボン酸エステル100μg/ウメクリジニウム臭化物74.2μg(ウメクリジニウムとして62.5μg)/ビランテロールトリフェニル酢酸塩40μg(ビランテロールとして25μg)
 200エリプタ14吸入用,200エリプタ30吸入用:1ブリスター中フルチカゾンフランカルボン酸エステル200μg/ウメクリジニウム臭化物74.2μg(ウメクリジニウムとして62.5μg)/ビランテロールトリフェニル酢酸塩40μg(ビランテロールとして25μg)

適応

1気管支喘息(吸入ステロイド剤,長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

2(100のみ)慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の諸症状の寛解(吸入ステロイド剤,長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

注意1本剤は発現した発作を速やかに軽減する薬剤ではないので,急性症状に対しては使用しない 2本剤は慢性閉塞性肺疾患の増悪時の急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

用法

1100エリプタ1吸入を1日1回,症状に応じて200エリプタ1吸入を1日1回投与 2100エリプタ1吸入を1日1回吸入投与

禁忌

1)有効な抗菌薬の存在しない感染症,深在性真菌症(ステロイドの作用により症状増悪)

2)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し症状悪化)

3)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により尿閉誘発)

4)過敏症

注意

〈基本〉〔共通〕

①喘息の急性症状又は慢性閉塞性肺疾患の増悪を速やかに軽減する薬剤ではないので,毎日規則正しく使用するよう患者を指導

②投与期間中に発現する喘息の急性症状又は慢性閉塞性肺疾患の急性増悪に対しては,短時間作用性吸入β2刺激剤(例えば吸入用サルブタモール硫酸塩)等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与える.又,その薬剤の使用量が増加したり,あるいは効果が十分でなくなってきた場合には,疾患の管理が十分でないことが考えられるので,可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に注意を与える

③用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には,本剤が適当でないと考えられるので,漫然と投与を継続せず中止

④投与終了後に症状の悪化が現れることがあるので,患者自身の判断で本剤の使用を中止することがないよう指導する.又,投与を中止する場合には観察を十分に

⑤吸入後に喘鳴の増加を伴う気

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