診療支援
薬剤

ラスクフロキサシン塩酸塩新様式
6241
lascufloxacin hydrochloride
ラスビック Lasvic(杏林)
 :75mg

適応

〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,クレブシエラ属,エンテロバクター属,インフルエンザ菌,レジオネラ・ニューモフィラ,プレボテラ属,肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) 〈適応症〉咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む),急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,中耳炎,副鼻腔炎 注意咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む),急性気管支炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与

用法

1回75mgを1日1回

禁忌

1)過敏症(本剤,キノロン系抗菌剤)

2)妊婦・妊娠

3)小児等

注意

〈基本〉

①耐性菌の発現等を防ぐ為,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

➋大動脈瘤,大動脈解離の可能性があるので,観察を十分に行うと共に,腹部,胸部又は背部に痛み等の症状が現れた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指導

患者背景

〈合併・既往〉

①てんかん等の痙攣性疾患又は当該既往歴:痙攣を起こす

②重篤な心疾患(不整脈,虚血性心疾患等):QT延長を起こす

③重症筋無力症:症状悪化

④大動脈瘤又は大動脈解離を合併,大動脈瘤又は大動脈解離の既往,家族歴もしくはリスク因子(マルファン症候群等)を有する:必要に応じて画像検査の実施〔(海外)疫学研究でキノロン系抗菌剤投与後に大動脈瘤及び大動脈解離の発生リスク増加の報告〕

〈肝〉中等度以上の肝機能障害(血漿中濃度上昇)

〈妊婦〉禁忌〔動物実験(ラット)で胎児への移行の報告,器官形成期に本剤を経口投与した群の胎児に発育遅延及び骨格異常(肋骨の短小)が確認〕 〈授乳婦〉非推奨〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行の報告〕 〈小児〉禁忌〔

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