適応
〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,インフルエンザ菌,レジオネラ・ニューモフィラ,ペプトストレプトコッカス属,ベイヨネラ属,バクテロイデス属,プレボテラ属,ポルフィロモナス属,フソバクテリウム属,肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) 〈適応症〉肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染
用法
投与初日に300mg,投与2日目以降は150mgを1日1回点滴静注
禁忌
1)過敏症(本剤,キノロン系抗菌剤)
2)QT延長(先天性QT延長症候群等)
3)低K血症
4)クラスⅠA(キニジン,プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中
5)重度の肝機能障害
6)妊婦・妊娠
7)小児等
注意
〈基本〉
①使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐ為,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に止める
②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる
a)事前に既往歴等に関し十分な問診を行う.尚抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認
b)投与に際しては必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておく
c)投与開始から投与終了後まで,患者を安静の状態に保たせ,十分な観察を行う.特に投与開始直後は注意深く観察
③QT間隔延長の恐れがある為,投与開始前及び投与中は状態を十分に観察し,必要に応じて心電図検査等を実施
➍大動脈瘤,大動脈解離を引き起こす→観察を十分に行うと共に腹部,胸部又は背部に痛み等の症状が現れた際には直ちに医師の診察を受けるよう指導
〈適用上〉
①調製時
a)必ず薬液を専用希釈液で希釈(混合)して使用
b)調製法:薬液1本に対して専用希釈液1本で希釈(混合)
1.薬液バイアルのキャップを外し