今日の診療
治療指針

不整脈


症状

 【洞徐脈・洞不全】と【II度以上の房室ブロック】心拍30-50/分で循環障害,軽症で目眩,ぼんやり感,疲労感,重症で失神,胸痛,心不全症状.

【心房細動】【上室性頻脈】【房室リエントリー】【心室頻拍】【Torsades de pointes】【心室細動】頻脈性不整脈に共通した症状として動悸,目眩,ぼんやり感,息切れ,胸痛,失神,突然死

可能性

 【洞徐脈】【房室ブロック】負の変時作用薬:アデノシン,β遮断薬,アミオダロン,シタロプラム,クロニジン,ジルチアゼム,ニカルジピン,ニトログリセリン,プロポフォール,ソタロール,ベラパミル,レミフェンタニル,メマンチンなど

【心房細動・心房粗動】アデノシン,サルブタモール,エタノール,アミオダロン,フレカイニド,臭化イプラトロピウム,ミルリノン,プロパフェノン,テオフィリン,ベラパミルなど

【上室性頻拍症】β作動薬(アルブテロール,テルブタリンなど),カフェイン,テオフィリン,ジゴキシン,OTC薬でフェニルプロパノールアミンを含む風邪薬など

【心室頻拍】抗不整脈薬(特にクラスIc),ジギタリス薬,三環系抗うつ薬,SSRI,抗精神病薬,β受容体作動薬,テオフィリン

【Torsades de pointes】クラスIおよびIII抗不整脈薬(フレカイニド,アミオダロン,ソタロールなど),ベプリジル,エリスロマイシン,抗精神病薬(ハロペリドールなど),ニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン,ガレノキサシンなど),ソリフェナシン,ヒドロキシクロロキンその他のQT時間を延長する薬物

対応

 【洞徐脈】【房室ブロック】原因薬物の減量または中止,必要ならアトロピン投与,一時的人工ペーシングも考慮

【心房細動・心房粗動】原因薬物を中止し,循環動態が安定なら2-4時間

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