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治療のポイント
・嫌気性菌感染症を疑うことが重要で,必要に応じ嫌気性菌輸送容器に検体を採取し,検体はすみやかに検査室に運ぶ.
・好気性菌との複数菌感染が多いので,双方に活性を有する抗菌薬を選択する.
・抗菌化学療法のみならず,病巣の切開・排膿,デブリードマン,ドレナージなどの外科的処置を併用する.
◆病態と診断
A病態
・大部分の嫌気性菌感染症はヒトに常在する細菌によって生じる.
・臨床的に感染巣の部位を横隔膜より上か下かで分け,横隔膜より上では口腔内などに常在するPrevotella,Fusobacterium,Peptostreptococcusなどが,横隔膜より下では大腸由来のBacteroidesなどが原因菌となることが多い.
・慢性の経過をとることが少なくない.膿瘍を形成し悪臭のある膿を吸引することがある.
B診断
・感染巣から無菌的に採取した検体や血液培養で嫌気性菌が分離されれば診断
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