診療支援
治療

好酸球性肺炎
eosinophilic pneumonia
藤井一彦
(熊本市立熊本市民病院・副院長)

頻度 情報なし

治療のポイント

・喫煙や薬剤など原因と考えられるものは中止する.

・副腎皮質ステロイドに対する反応性が良好であるが,標準的な投与方法は確立されていない.

・急性好酸球性肺炎はステロイドが著効,完全寛解し,原因が除去されていれば再発もみられない.

・慢性好酸球性肺炎はステロイドの減量や中止により再発しやすく,数か月~数年の治療と経過観察が必要である.

◆病態と診断

A病態

・好酸球性肺炎は,肺組織(肺実質・間質)への著明な好酸球浸潤を特徴とする疾患の総称である.

・急性好酸球性肺炎(AEP:acute eosinophilic pneumonia)と慢性好酸球性肺炎(CEP:chronic eosinophilic pneumonia)に大別され,発症様式のみならず,病態,臨床像・経過,予後が異なる.

B診断

・厳密な診断基準はなく,通常は気管支肺胞洗浄液にて好酸球比率が25~40%以上であること

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