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治療のポイント
・複視には単眼複視と両眼複視があり,片眼遮閉によってまずは両者を鑑別する.
・急性発症の両眼複視には,脳出血や脳梗塞,脳動脈瘤の破裂など命に危険が及ぶ場合があるため注意を要する.
・両眼複視の原因はさまざまであり,発症時の状況や自覚症状など十分な問診と眼位,眼球運動検査などの眼科検査,疾患の鑑別に必要な検査やMRIなどの画像検査を行い,慎重に鑑別診断を行うことが重要である.
◆病態と診断
A病態
・複視とは1つの物が二重に見える状態である.
・複視には単眼複視と両眼複視があり,片眼遮閉で消失する場合が両眼複視であり,両者を見分けることは容易である.
・単眼複視は,眼の光学系の異常によって生じ,水晶体の異常に起因する白内障,円錐角膜などの角膜形状の異常,未矯正の屈折異常・強度近視・乱視,ドライアイなどがある〔→,「白内障」,→,「近視」,→,「ドライアイ」,→,「屈折異常(眼鏡
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