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診断

2 心雑音

収縮期雑音

収縮期駆出性雑音であれば機能性雑音であることが多いが,Levine Ⅲ/Ⅵ以上の心雑音,大動脈弁狭窄症や心房中隔欠損症などに特徴的な心雑音の場合,心電図異常がある場合は心臓超音波検査が必要である.

逆流性雑音は汎収縮期雑音となり,Ⅱ音がわかりにくくなる.

汎収縮期雑音ならば僧帽弁閉鎖不全症をまずは考えるが,三尖弁閉鎖不全症,心室中隔欠損症もありうる.

期外収縮,呼吸,体位,体血管抵抗の変化による雑音強度の変化は鑑別に有用である.

収縮期雑音における機能性雑音の頻度

収縮期雑音は小児の80%,成人の52%,高齢者の29-60%で認めるが,大多数は機能性雑音である〔JAMA. 1997 Feb 19;277(7):564-71. PMID:9032164〕.

小児の70%で機能性の駆出性雑音(Still雑音),96%で生理的Ⅲ音を聴取する〔Br Heart J. 1980 Jan

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