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14 感染性心内膜炎

感染性心内膜炎の疫学

心疾患の存在と,口腔内不衛生やアトピー性皮膚炎などの慢性的なバリア損傷がリスク要因として重要である.

グラム陽性球菌によるものがほとんどであり,起因菌はviridans group streptococci(緑色連鎖球菌),ついでStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌),腸球菌が多い.

術後(特に早期)の感染性心内膜炎は皮膚常在菌であるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)やDiphtheroids(ジフテリア菌を除くCorynebacterium属),真菌による感染性心内膜炎が多いが,相対的にStreptococcus属による感染性心内膜炎は少ない.

基礎心疾患の頻度(n=431)

既知の心病変{OR 16.7(7.4-37.4)},僧帽弁逸脱症{OR 19.4(6.4-58.4)},先天性心疾患{OR 6.7(2.3-19.4)},心臓弁膜症手

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