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7 免疫抑制患者における肺疾患

免疫抑制患者における肺疾患

胸部X線写真が正常であっても肺炎は否定できず,CT検査が必要なことがある.

浸潤影があれば細菌感染を第一に考えるが,小葉中心性陰影,リンパ節腫脹,空洞形成がある場合は肺結核を念頭におく.

多数の小粒状陰影がランダムに分布していれば血行性散布する粟粒結核を第一に考える.

少数の結節性陰影がみられれば敗血症性肺塞栓症や真菌感染を考える.

すりガラス陰影が目立てばニューモシスチス肺炎やサイトメガロウイルス肺炎を考える.

腫瘍性病変,肺水腫,肺胞出血,薬剤性肺炎,器質化肺炎は感染性肺炎との鑑別が難しいことがあり,感染症の否定のために気管支鏡検査を要することもある.

免疫不全患者の急性呼吸不全の原因


胸部CT

好中球減少者の発熱では胸部CTは胸部X線写真よりも平均5日間病変を早く検出できる.胸部X線写真が正常でも好中球減少者の発熱では31%が肺炎と判明する〔AJR Am

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