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14 間質性肺炎

間質性肺炎

間質性肺炎とは胸部X線写真やCT画像にて両側びまん性の陰影を認める疾患のうち,肺の間質を炎症や線維化病変の場とする疾患の総称である.

緩徐に進行する乾性咳嗽や労作時呼吸困難で発症する特発性肺線維症(IPF)と特発性非特異性間質性肺炎(iNSIP)が代表的疾患である.

LDHやKL-6の上昇は補助診断に有用であるが,KL-6の著明高値(>5,000U/mL)は肺胞蛋白症や過敏性肺炎を考える.

IPFは捻髪音やばち指を認めやすく,胸膜下・肺底部優位の分布で蜂巣肺を認める典型的な画像所見であれば気管支鏡検査や病理検査は必要とはしない.

顕著なGGO,不規則な線状陰影,牽引性気管支拡張,胸膜下が保たれる場合はiNSIPを示唆するが,確定診断には病理所見を必要とする.

特発性器質化肺炎(COP)は感染性肺炎との鑑別が必要であるが,葉間をまたぐ陰影,移動する陰影,reversed halo

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