【概説】①皮膚軟部組織感染症(SSTI:skin and soft tissue infection)の多くは,β溶血性レンサ球菌(溶連菌)あるいは黄色ブドウ球菌が関与する.溶連菌はペニシリン系薬が著効する.一方,黄色ブドウ球菌については,2000年以降市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(CA-MRSA:community-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus)が高率にみられるようになってきており,抗菌薬の選択には注意が必要となる.②起炎菌が判明する前の初期治療をempiric therapy,起炎菌判明後の治療をdefinitive therapyとよぶが,empiric therapyでの抗菌薬の選択には,患者要因や重症度も考慮する必要がある.軽症例では耐性菌を作らないという観点から過剰治療にならないように,逆
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