頻度 ときどきみる
治療のポイント
・胸水検査により原因を特定して,治療を行う.
・細菌性胸膜炎では,抗菌化学療法を行う.その他の胸膜炎では,原因に応じた治療を行う.
・中等度以上の胸水貯留あるいは難治例では,胸腔ドレナージおよび外科的治療を考慮する.
◆病態と診断
A病態
・胸膜炎はさまざまな原因によって発症する.細菌感染による場合が多く,肺炎随伴性胸水から膿胸に至る場合もある.そのほかに,結核性胸膜炎,癌性胸膜炎,膠原病などの全身性疾患に合併する場合,などもみられる.
・胸膜炎の発症時には,発熱,患側の胸痛や背部痛,呼吸困難,咳,などがみられる.痛みは深呼吸や咳嗽にて増強する.細菌感染による場合には急性の経過をたどり,症状が強い場合が多いが,その他の原因の場合には,発症が緩徐で,症状が軽度の場合もある.
B診断
・診察では患側胸部の呼吸音減弱が認められる.病変部位の打診にて濁音が確認される.
・血液検査所見
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/(合剤)アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム《ユナシン-S》
- 治療薬マニュアル2024/(合剤)タゾバクタム・ピペラシリン水和物(タゾピペ)《ゾシン》
- 治療薬マニュアル2024/メロペネム水和物《メロペン》
- 治療薬マニュアル2024/レボフロキサシン水和物《クラビット》
- 治療薬マニュアル2024/メトロニダゾール《アネメトロ》
- 治療薬マニュアル2024/ラスクフロキサシン塩酸塩《ラスビック》
- 今日の治療指針2024年版/深頚部膿瘍
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/22 肺炎随伴性胸水・膿胸
- 臨床検査データブック 2023-2024/胸水 [保] 180点
- 臨床検査データブック 2023-2024/胸水貯留あるいは胸水
- 新臨床内科学 第10版/【4】胸水
- 新臨床内科学 第10版/5 肺化膿症(肺膿瘍),膿胸
- 新臨床内科学 第10版/(2)肺炎随伴性胸水,膿胸
- 今日の診断指針 第8版/胸水貯留