基準値
・目安として男性0.17ng/mL以下,女性0.28~1.64ng/mL
・GH分泌刺激試験後の頂値が6ng/mL超(ただし成人では3ng/mL超)
・75g糖負荷試験(75g OGTT)によるGH分泌抑制試験後の底値が0.4ng/mL未満
測定法 RIA,EIA,FIA(リコンビナントヒトGHを標準品として測定し,従来の測定法による結果は約0.6倍に補正する)
検体量 血清0.5mL
日数 数時間~5日間
目的 GH分泌異常症の診断と評価
Decision Level
●低値
[高頻度]GH分泌不全性低身長症,成人GH分泌不全症 [可能性]GH分泌不全性低身長症の一部ではあるがGH1,GHRH受容体,Pit-1,Prop-1,HESX1,LHX3,LHX4異常症など遺伝子異常による先天的なGH単独欠損症または複合型下垂体機能低下症,さらに後天的な腫瘍随伴症候群で発症する抗Pit-1下垂体炎でもGH,PRL,TSHの複合型下垂体機能低下症がみられる [対策]血中GH基礎値だけで診断に至ることは少なく,確定診断にはインスリン負荷(低血糖)試験→,アルギニン負荷試験→などのGH分泌刺激試験を行う
●高値
[高頻度]先端巨大症 [可能性]Laron(ラロン)症候群,肝障害,低栄養 [対策]血中GH基礎値だけで診断に至ることは少なく,確定診断には75g糖負荷試験(75g OGTT)を行う.血中GHの平均分泌量を反映する尿中GH→や血中IGF-Ⅰ値→,IGFBP-3値→を参考にする
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
GHは下垂体GH産生細胞から脈動的に分泌され,主に小児では成長,成人では代謝への役割を担う.食事など栄養因子,ストレス,睡眠などの中枢神経系の影響を受け,視床下部ホルモンのGHRHにより促進的に,ソマトスタチンにより抑制的に調節される.炎症,腫瘍などによる視床下部ないしその上位の中枢
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 インスリン負荷(低血糖)試験 [保] 1,200点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 アルギニン負荷試験 [保] 1,200点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 尿中成長ホルモン〔尿中GH〕 [保] 108点(包)
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- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 GHRH負荷試験(成長ホルモン放出ホルモン負荷試験) [保] 1,200点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/成長ホルモン〔GH〕 ブロモクリプチン負荷試験 [保] 1,200点(包)
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- 臨床検査データブック 2023-2024/インスリン様成長因子結合蛋白3型〔IGFBP-3〕 [保] 280点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン負荷試験〔TRH負荷試験〕 [保] 1,200点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/黄体形成ホルモン〔LH〕 [小][保] 108点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/卵胞刺激ホルモン〔FSH〕 [小][保] 108点(包)
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- 臨床検査データブック 2023-2024/下垂体前葉機能低下症