診療支援
検査

結核菌群ピラジナミド耐性遺伝子検出   850点
identification of pyrazinamide-resistance mutation in Mycobacterium tuberculosis
後藤 美江子
(北里大学大村智記念研究所感染症学研究室)

基準値 結核菌群であり,pncA遺伝子に変異ありの結果が得られた場合にピラジナミド(PZA)耐性結核菌診断の補助的指標とされる


測定法

・Line Probe法(ジェノスカラー・PZA TBⅡ)を用いて測定する

・PZA耐性結核菌の約72~97%ではpncA遺伝子の領域中に変異をもつとされている.本法では喀痰または分離培養から得られた菌から核酸抽出を行い,PCR反応にてpncA遺伝子を増幅させ,それらの領域の変異の有無を検出する.検出はビオチン化増幅DNAを複数種類のプローブが固定されたテストストリップとハイブリダイゼーション反応させ,さらにアルカリホスファターゼ標識ストレプトアビジンと基質との反応で発色反応をさせて行う


検体量

・喀痰約1mL

・固形培地(小川培地など)上の培養菌を約1/2白金耳量

・液体培地培養菌の場合は菌液を遠心濃縮後,目視可能程度の菌のペレット


日数

・喀痰から直接検出の場合:1~2

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