診療支援
検査

原虫   23点
protozoa
髙橋 優三
(岐阜大学名誉教授)

基準値 検出なし


測定法 顕微鏡観察


検体量 糞便1g程度


日数 1~2日


目的 感染原虫の検索


Decision Level

●1つでも原虫(栄養型,嚢子)が検出されれば異常である

[高頻度]検出された原虫に感染している.腸管寄生の原虫の具体例は,赤痢アメーバ,クリプトスポリジウム,ランブル鞭毛虫,戦争イソスポーラ,サイクロスポーラ,ブラストシスチス,大腸バランチジウムなど [可能性]誤認による偽陽性の場合もある [対策]薬物治療(駆虫,対症療法)を行う.ただし,赤痢アメーバEntamoeba histolyticaが疑われた場合には,病原性がなく治療を必要としないアメーバであるE. disparとの鑑別を治療開始前にきちんとしておく.両者の形態的な鑑別はできないが,糞便から赤痢アメーバの遺伝子をPCR検出する検査ではE. histolyticaのみが陽性に出るので鑑別が可能となる


異常値のでるメカニズ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?