診療支援
検査

胃潰瘍,十二指腸潰瘍
有本 純
(大森赤十字病院消化器内科)
中島 淳
(横浜市立大学主任教授・医学研究科肝胆膵消化器病学)

病態

 胃・十二指腸粘膜の粘膜筋板を越える深い組織欠損をきたす病態


異常値

・上部消化管造影 潰瘍ニッシェ,粘膜皺襞集中像

・内視鏡 潰瘍の性状診断,質的診断(部位,個数,深さ,ステージ分類,露出血管の有無,良悪性の鑑別など)

Helicobacter pylori検査(組織生検を要する検査) 潰瘍の組織生検による細菌培養検査,病理組織検査(鏡検法),迅速ウレアーゼ試験.陽性であれば原則除菌治療

H. pylori検査(組織生検を要さない検査) 便中抗原検査,抗体検査,尿素呼気試験


経過観察のための検査項目とその測定頻度

●内視鏡(出血性潰瘍)‍ [急性期]止血確認まで適宜 [回復期]2~3カ月以内に施行

●内視鏡(通常潰瘍)‍ [急性期]1回 [回復期]2カ月以内に1回 [治癒後]1年ごと

H. pylori除菌治療施行時‍ [除菌治療前]1回 [除菌治療後]治療終了後4~6週以降に1回


診断・経過観察

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