診療支援
検査

敗血症
平井 由児
(東京医科大学八王子医療センター感染症科教授)

病態

 2016年,敗血症の定義がSepsis-3として更新され,感染症あるいは感染症を疑う状態で,臓器障害が進展する状態であることが示された.ICU患者ではSOFAスコア(表235)合計2点以上で敗血症と確定する.非ICU患者でqSOFAスコア(表236)を2項目以上満たす場合には敗血症として集中治療管理を考慮し,ICU患者としてSOFAスコアを評価する.


[参考]

 日本版敗血症診療ガイドライン2020


異常値

・CRP値,プロカルシトニン値 一般病棟や救急外来において,これらのマーカー単独による敗血症診断は困難である

・血液培養(抗菌薬投与開始前に採取) 起因菌となる病原体の検出(敗血症は感染症が存在していることが前提であり,いかなる状況であっても抗菌薬投与前の2セット以上血液培養は必須である)

・臓器特異的な所見に基づいた検体のグラム染色・培養(無菌部位の培養検査) 起因菌となる病原体の検出

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