診療支援
治療

37エチレングリコール
上條 吉人
(北里大学特任教授・中毒・心身総合救急医学)

最初の10分メモ

含有する製品

・エチレングリコールは,保冷剤(ゲル化エチレングリコール:アイスノンソフト®など),不凍液,溶剤,潤滑油などに含有されている.


診断のポイント

・エチレングリコールへの曝露歴または曝露が生じる状況がある患者に,アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシス,低カルシウム血症,シュウ酸カルシウム結晶尿を認める.

・血清エチレングリコール濃度の高値または浸透圧ギャップの開大を認める.ただし,エチレングリコールがほとんど代謝された後では,血清濃度が測定限界以下,または,浸透圧ギャップが正常値であることがある.

・浸透圧ギャップから血清エチレングリコール濃度を推定することができる(A 原因薬毒物の推定:2)osmolal gap(浸透圧ギャップ):検査所見による推定:GAME(ゲーム)参照).

 血清エチレングリコール濃度=浸透圧ギャップ×6(変換係数)


治療のポイント

・代謝性アシドー

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