最初の10分メモ
含有する生物
・フグ目の魚の多くは,テトロドトキシンを含有しているが,テトロドトキシンの濃度は魚の種類,魚の部位,季節,産地,個体によって大きく異なる.魚の部位では,最も濃度が高いのは肝臓と卵巣である.また,季節では,最も濃度が高いのは産卵期の12~6月である.表1図にマフグ科の魚の部位による毒の強さの比較を示す.ちなみに図1図に示すのが,あらゆる部位にテトロドトキシンを含有するクサフグである.
・テトロドトキシンは,フグ固有の毒ではなく,ツムギハゼ,ヒョウモンダコなどにも認められる.
診断のポイント
・魚を摂取した患者に,口唇周囲または四肢遠位端の痺れ感,異常感覚を認める.
・残った魚,患者の血清または尿からテトロドトキシンが検出される.特に,尿中には長時間検出されるので,入院後の24時間蓄尿でテトロドトキシンを分析する.
治療のポイント
・進行性の呼吸器症状には速やかに気管挿管および
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