診療支援
診断

閉塞性動脈硬化症
Arteriosclerosis Obliterans (ASO)
古森 公浩
(名古屋大学大学院教授・血管外科学)

診断のポイント

【1】Fontaineの分類(Ⅰ度:無症状,しびれ,冷感,Ⅱ度:間欠性跛行,Ⅲ度:安静時疼痛,Ⅳ度:潰瘍・壊疽)に沿った問診。

【2】脈拍の触知。

【3】動脈硬化症危険因子の合併の有無。

【4】足関節上腕血圧比(ankle-brachial pressure index:ABI)の測定。

【5】MRIや3D-CTでの血流評価。

症候の診かた

【1】問診

❶Fontaine分類に沿った問診が重要である(表1)。Rutherford分類もよく用いられる(表1)。

間欠性跛行は,閉塞性動脈硬化症(ASO)に特徴的な症状である。間欠性跛行では脊柱管狭窄症との鑑別が大事で,跛行の症状,どのようなときに症状が起こるか,運動負荷や体位による症状の変化についての聴取が重要となる。

Fontaine分類Ⅲ度,Ⅳ度を重症虚血肢(critical limb ischemia:CLI)という。

❷動脈硬化性の病

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