治療のポイント
・治療方針は大きく全身型JIA(sJIA)と関節型JIA(pJIA)に分けて考える.
・関節の診察手技および関節超音波などの画像検査は必須である.
・注意すべき合併症に,sJIAのマクロファージ活性化症候群(MAS:macrophage activation syndrome)とpJIAのぶどう膜炎がある.
・初期治療の目標は,すみやかな臨床的寛解の達成である.
●病態
・JIAは「16歳未満で発症し,6週間以上持続する原因不明の関節炎で,ほかの病因によるものを除外したもの」と定義され,除外すべき疾患には,ほかのリウマチ性疾患,反応性関節炎,自己炎症性疾患,炎症性腸疾患,結合組織病,感染症,悪性腫瘍,薬剤熱などがある.
・病態からみると,関節リウマチや成人発症スチル病に類似の疾患と脊椎関節炎の一部,小児に特徴的な少関節炎がJIAに含まれる.
・国際リウマチ学会(ILAR:Internati
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