治療のポイント
・小児SLEの診断は,「小児SLE診断の手引き」(小児慢性特定疾患情報センター,2014)や米国リウマチ学会(ACR)基準を参考に行う.尿所見が正常でも腎生検で組織型を確認し,疾患活動性と腎病理組織所見で治療方針を決定することが推奨される.
・臓器障害と疾患活動性評価は,臨床症状と検査所見〔尿所見,補体,抗DNA抗体(RIA法),抗dsDNA抗体,赤沈値(60分値)〕に画像検査を加え臓器障害の程度を評価する.また定量的評価として,SLEDAI(SLE disease activity index),BILAG(British isles lupus assessment group)indexによる疾患活動性(重症度)の総合評価が使用されている.
・ステロイド療法が基準である.重症度に応じて高リスク群ではメチルプレドニゾロン(mPSL)パルス療法や経静脈シクロホスファミド療法(I
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