診療支援
治療

重症熱性血小板減少症候群
severe fever with thrombocytopenia syndrome(SFTS)
西條政幸
(国立感染症研究所ウイルス第一部・部長)

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[感]4類

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●病態

・ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルスであり,重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による全身感染症で,重症例では意識障害,出血などの症状が認められ,ウイルス性出血熱に分類される致命率の高い全身感染症である.

・マダニ媒介性感染症であり,日本では西日本(近畿・北陸・紀伊半島を含む)で患者が報告され,初夏から秋に流行する.ただしSFTS患者の約半数でマダニに咬まれた事実が確認できないことから,刺し口がないからといってSFTSを除外できない.

・発熱,全身倦怠感,下痢などの一般的感染症状で始まり,約半数の例で意識障害やリンパ節腫大が認められる.意識障害(けいれんを含む),血小板数低値,AST高値,腎不全を伴

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