診療支援
薬剤

ビラスチン新様式
449
bilastine
ビラノア Bilanoa(大鵬)
 :20mg OD錠:20mg

適応

1アレルギー性鼻炎

2蕁麻疹

3皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒

用法

1回20mgを1日1回空腹時に経口

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊効果が認められない場合には漫然と長期にわたり投与しない

1

➊季節性の患者に投与する場合は好発季節を考えて,その直前から開始し好発季節終了時まで継続が望ましい

〈検査〉アレルゲン皮内反応を抑制する為,アレルゲン皮内反応検査を実施する3~5日前より投与を中止 〈適用上〉OD錠舌の上にのせ唾液を浸潤させ,崩壊後唾液のみで服用可能.また,水で服用も可能

患者背景

〈腎〉中等度(GFR30~50mL/min/1.73m2)又は重度(GFR<30mL/min/1.73m2)の腎機能障害(本剤の血漿中濃度が上昇)

〈妊婦〉妊B3有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラットで乳汁中への移行が報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉生理機能低下→腎臓からの排泄であるため,血中濃度上昇のおそれ

相互

ビラスチンはP糖蛋白の基質 〈併用注意〉エリスロマイシンジルチアゼム:血漿中濃度上昇(P糖蛋白の阻害による本剤の吸収率の増加に起因)

副作用

〈重大〉ショック,アナフィラキシー:観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置 〈その他〉

1)精神神経(眠気,頭痛,めまい,不眠,不安)

2)消化器(口渇,下痢,腹痛,胃不快感,口内乾燥,消化不良,胃炎,悪心)

3)循環器(右脚ブロック,洞性不整脈,心電図QT延長,心電図異常,頻脈,動悸)

4)肝臓(AST・γ-GTP・ALT上昇)

5)腎臓(血中クレアチニン上昇)

6)呼吸器(鼻乾燥,呼吸困難,鼻部不快感)

7)過敏症(発疹,瘙痒症,血管性浮腫,多形紅斑)

8)その他(耳鳴,発熱,体重増加,TG上昇,無力症,口腔ヘルペス,食欲亢進,疲労)

動態

(20mg単回)Cmax:277.86ng/mL Tmax:1時間 T

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