適応
12型糖尿病
2〔10mg〕慢性心不全(慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)
注意1
1)2型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1型糖尿病には投与不可
2)予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
3)高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できない→投与不可
4)中等度腎機能障害患者では本剤の効果が十分に得られない可能性→投与の必要性を慎重に判断
2臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療等)を十分に理解した上で,適応患者を選択すること
用法
110mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口.尚,効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら25mg1日1回に増量可 210mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与 注意2型糖尿病と慢性心不全を合併する患者では,血糖コントロールが不十分な場合には血糖コントロールの改善を目的として本剤25mgに増量可.ただし,慢性心不全に対して本剤10mg1日1回を超える用量の有効性は未確認のため,本剤10mgを上回る有効性を期待して本剤25mgを投与しない
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊使用に際し,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
②血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下あり→腎機能を定期的に検査.腎機能障害では経過を十分に観察し,継続的にeGFRが45mL/min/1.73m2未満に低下した場合は投与中止を検討
➌尿路感染及び性器感染を起こし,腎盂腎炎,外陰部及び 会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽),敗血症等の重篤な感染症に至ることがあり→十分な観察等