シプロフロキサシン塩酸塩《シプロキサン》

適応

〈適応菌種〉シプロフロキサシンに感性のブドウ球菌属，レンサ球菌属，肺炎球菌，腸球菌属，淋菌，炭疽菌，大腸菌，赤痢菌，シトロバクター属，クレブシエラ属，エンテロバクター属，セラチア属，プロテウス属，モルガネラ・モルガニー，プロビデンシア属，インフルエンザ菌，緑膿菌，アシネトバクター属，レジオネラ属，ペプトストレプトコッカス属　〈適応症〉表在性皮膚感染症，深在性皮膚感染症，リンパ管・リンパ節炎，慢性膿皮症，外傷・熱傷及び手術創等の二次感染，乳腺炎，肛門周囲膿瘍，咽頭・喉頭炎，扁桃炎，急性気管支炎，肺炎，慢性呼吸器病変の二次感染，膀胱炎，腎盂腎炎，前立腺炎(急性症，慢性症)，精巣上体炎(副睾丸炎)，尿道炎，胆嚢炎，胆管炎，感染性腸炎，バルトリン腺炎，子宮内感染，子宮付属器炎，涙嚢炎，麦粒腫，瞼板腺炎，中耳炎，副鼻腔炎，炭疽　注意咽頭・喉頭炎，扁桃炎，急性気管支炎，感染性腸炎，副鼻腔炎への使用にあたっては，「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し，抗菌薬投与の必要性を判断した上で，本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

1回100～200mg　1日2～3回(増減)　〔炭疽〕1回400mg　1日2回　注意

①小児の炭疽に対しては，米国疾病管理センター(CDC)が，シプロフロキサシンとして，1回15mg/kg体重(但し，成人用量を超えない)を1日2回経口投与することを推奨

②炭疽の発症及び進展抑制には，米国疾病管理センター(CDC)が，60日間の投与を推奨

禁忌

1)過敏症

2)ケトプロフェン(皮膚外用剤を除く)投与中

3)チザニジン投与中

4)ロミタピドメシル酸塩投与中

5)〔炭疽以外〕妊婦・妊娠

6)〔炭疽以外〕小児等

注意

〈基本〉

➊大動脈瘤，大動脈解離を引き起こすことがあるので，観察を十分に行うとともに，腹部，胸部又は背部に痛み等の症状が現れた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指