診療支援
薬剤

プラスグレル塩酸塩新様式H
3399
prasugrel hydrochloride
エフィエント Efient(第一三共)
 :2.5・3.75・5mg OD錠:20mg

適応

1経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される以下の虚血性心疾患:急性冠症候群(不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞,ST上昇心筋梗塞),安定狭心症,陳旧性心筋梗塞

2〔2.5mg・3.75mg〕虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制(脳梗塞発症リスクが高い場合に限る)

注意

1)1PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可.冠動脈造影により,保存的治療或いは冠動脈バイパス術が選択され,PCIを適用しない場合には,以後の投与を控える

2)2虚血性脳血管障害の病型分類を十分に理解した上で,TOAST分類の大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う虚血性脳血管障害の患者に投与.同分類のその他の原因による又は原因不明の虚血性脳血管障害の患者には,有効性が未確認のため投与不可

3)2高血圧症,脂質異常症,糖尿病,慢性腎臓病,最終発作前の脳梗塞既往のいずれかを有する患者に投与

4)2添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し,有効性についてクロピドグレルに対する非劣性が検証されていないことや臨床試験の対象患者等を十分に理解した上で,本剤投与の適否を判断

用法

1投与開始日に20mgを1日1回,その後,維持用量として1日1回3.75mgを経口 21日1回3.75mgを経口 注意1

①抗血小板薬二剤併用療法期間は,アスピリン(81~100mg/日,尚,初回負荷投与では324mgまで)と併用.抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については,国内外の最新のガイドライン等を参考

②PCI施行前に3.75mgを5日間程度投与の際,初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与)は不要(本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定)

③空腹時投与は回避(初回負荷投与を除く)

④低体重の患者(体重50kg以下)では出血の危険性が増大の恐れ.維持用量1日1回2.5mgへの

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