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GL成人肺炎診療ガイドライン2017
◆病態と診断
A病態
・肺炎は発症場所によって市中発症型肺炎と院内発症型肺炎に大別され,市中肺炎は病院外で日常生活していた人に発症した肺炎で,医療・介護関連肺炎を除外する.
・市中肺炎は予後の面から重症度を分けることができ,治療場所決定の目安に5つの項目(年齢,脱水,呼吸状態,意識状態,血圧)で判定するA-DROPシステムを用いる.本システムで0点(軽症)は外来治療を,1または2点(中等症)は外来治療または短期入院治療を,3点(重症)は入院治療を,4または5点(超重症)はICU入室を推奨している.ただし本システムの欠点は,受診時点の重症度判定ができても,その後,急速に進行する症例の判別ができないことである.このため,ガイドラインでは重症度判定の前段階としてquick-SOFAを行うことを推奨している.
B診断
・市中肺炎で頻度の高い原因微生物は,肺炎
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