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GL機能性消化管疾患診療ガイドライン2020-過敏性腸症候群(IBS)改訂第2版
治療のポイント
・過敏性腸症候群(IBS)は,器質的疾患をすべて除外したうえで診断される疾患のため,治療前には大腸内視鏡検査だけでなく,血液検査や糞便検査,各種画像検査を適宜行い評価する.
・多種の病態・病因が関連しているため,各々の患者の病態に合わせた治療が必要で,生活指導や食事指導,消化管に作用する薬剤,中枢神経系に作用する薬剤,心理療法などを組み合わせて治療する.
・具体的な治療は,「機能性消化管疾患診療ガイドライン2020―過敏性腸症候群(IBS)改訂第2版」(以下ガイドライン)に基づき,第1段階の治療法から開始し,無効であれば,第2段階,第3段階の治療に順次移行する.
・精神的・肉体的ストレスが発症や増悪に関与するため,時にうつ病やうつ状態に対する加療も必要となる.
◆病態と診断
A病態
・大腸や小腸
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