血栓性微小血管障害症(TMA)
◉血栓性微小血管障害症(TMA)は①微小血管症性溶血性貧血(MAHA),②血小板減少,③微小循環障害による臓器障害を三主徴とする疾患である.
◉MAHAの確認には破砕赤血球≧1%をチェックする.
◉MAHAと血小板減少がある場合には播種性血管内凝固症候群(DIC)や全身性疾患に伴う二次性の病態を除外したうえで,血栓性微小血管障害症(TMA)の鑑別を行う.
●微小血管症性溶血性貧血(MAHA)は細小血管で血栓が形成され赤血球破砕が起こる疾患である.クームス試験は陰性であり,破砕赤血球を伴う貧血,ハプトグロビン低下,LDH上昇,間接ビリルビン上昇などを認める.図
▶悪性腫瘍の播種は血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と臨床所見が似ることがあるが,呼吸器症状が多い〔Oncologist. 2007 Jan;12(1):11-9. PMID:17227897▶〕.
播種性血管内凝
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/シクロスポリン《サンディミュン》
- 治療薬マニュアル2024/シクロスポリン《ネオーラル シクロスポリン》
- 治療薬マニュアル2024/タクロリムス水和物《プログラフ》
- 治療薬マニュアル2024/シロリムス《ラパリムス》
- 治療薬マニュアル2024/ベバシズマブ(遺伝子組換え)《アバスチン》
- 治療薬マニュアル2024/ゲムシタビン塩酸塩《ジェムザール》
- 治療薬マニュアル2024/マイトマイシンC《マイトマイシン》
- 治療薬マニュアル2024/クロピドグレル硫酸塩《プラビックス》
- 今日の治療指針2024年版/カプラシズマブ(遺伝子組換え)
- 臨床検査データブック 2023-2024/抗血小板自己抗体《血小板関連IgG〔PAIgG〕》 [保] 193点
- 臨床検査データブック 2023-2024/血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
- 臨床検査データブック 2023-2024/溶血性尿毒症症候群(HUS)
- 新臨床内科学 第10版/1 血栓性微小血管症
- 今日の診断指針 第8版/特発性血小板減少性紫斑病
- 今日の診断指針 第8版/血栓性血小板減少性紫斑病
- 今日の診断指針 第8版/溶血性尿毒症症候群