診療支援
検査

大腸菌ベロ毒素(トキシン)〔VT〕《志賀毒素〔Stx〕,志賀毒素様毒素〔SLT〕》   189点
verotoxin of Escherichia coli 《Shiga toxin,Shiga-like toxin》
甲斐 明美
(東京医科大学兼任教授・微生物学分野)

基準値 陰性


測定法 以下の2つの目的・方法がある

①糞便からのベロ毒素の直接検出

②分離した大腸菌のベロ毒素産生性試験

免疫学的にVTを検出するための市販簡易検出キットがある

●EIA法(ELISA法) 大腸菌・ベロ毒素キット オーソVT1/VT2(オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス)

●イムノクロマト(IC)法 デュオパス®・ベロトキシン(極東製薬/メルク),キャピリア®VT(タウンズ)

●RPLA法 VTEC-RPLA(デンカ)

「大腸菌ベロ毒素キット オーソVT1/VT2」では糞便からの毒素検出試験が可能.他の検出キットは,いずれも分離菌株の毒素産生性試験のみ


検体量 糞便5g(本検査のみでは,1g以下で可能であるが,以後の検査に必要),または分離した大腸菌株


日数 3時間(院内検査)~2日間(RPLA法)


目的 腸管出血性大腸菌感染症(感染症法では三類感染症)の診断


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