診療支援
治療

先天性風疹症候群
congenital rubella syndrome(CRS)
岩田 敏
(国立がん研究センター中央病院・感染症部感染症部長)

●免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると,風疹ウイルスが胎児に感染して,出生児に先天性風疹症候群(CRS)と総称される障害を引き起こすことがある.母親が顕性感染した妊娠月別のCRSの発生頻度は,妊娠1か月で50%以上,2か月で35%,3か月で18%,4か月で8%程度である.CRSは不顕性感染の場合でも起こ

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