診療支援
薬剤

アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物新様式
3992
adenosine triphosphate disodium hydrate(ATP)
ATP(アルフレッサ)
 腸溶錠:20mg
アデホス Adetphos(興和)
 腸溶錠:20・60mg 顆粒:10% 100mg/g(0.6・1g/包)
 L注:10・20・40mg/2mL/A
トリノシン Trinosin(トーアエイヨー)
 S注:10・20mg/2mL/A
ATP(10・20 コーアイセイ)

適応

1以下の疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症

2心不全

3調節性眼精疲労における調節機能の安定化

4消化管機能低下のみられる慢性胃炎

5メニエール病及び内耳障害に基づくめまい

1以下の疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症

2心不全

3筋ジストロフィー症及びその類縁疾患

4急性灰白髄炎

5脳性小児麻痺(弛緩型)

6進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患

7調節性眼精疲労における調節機能の安定化

8耳鳴・難聴

9消化管機能低下のみられる慢性胃炎

10慢性肝疾患における肝機能の改善

用法

141回40~60mg 1日3回(増減) 51回100mg 1日3回(増減) 1101回5~40mg,1日1~2回,徐々に静注 ►等張ないし高張ブドウ糖液に溶解 1回40~80mg,1日1回,30~60分かけて点滴静注 ►5%ブドウ糖液200~500mLに溶解 (アデホス-L除く) 1回5~40mg 1日1~2回 筋注・皮下注

禁忌

脳出血直後(脳血管拡張により再出血するおそれ)

注意

〈適用上〉

腸溶かまずに服用させる.調剤時:乳鉢ですりつぶさない→粉砕×

ゆっくり静注(10mgを1~2分で).急速投与で一過性の胸内苦悶,悪心,頭痛,顔面潮紅,咳,吃逆,発熱等

〈その他〉急速静注した場合に気管支痙攣誘発の報告

患者背景

〈妊婦〉妊B2非推奨 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 低出生体重児,新生児に使用する場合には十分注意〔外国でベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシス,痙攣等)が低出生体重児に発現の報告.本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有〕 〈高齢〉減量等注意(生理機能低下)

相互

〈併用注意〉ジピリダモール:ATP分解物であるアデノシンの血中濃度上昇させ,心臓血管に対する作用増強の報告(ジピリダモールのアデノシ

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