診療支援
薬剤

ニフェジピン新様式E運転△
2171
nifedipine
アダラート Adalat(バイエル)
 CR錠:10・20・40mg(徐放)
セパミット Sepamit(JG)
 細粒:1% 10mg/g(1g/包) [後発品]
 Rカプセル:10・20mg(徐放)
 R細粒:2% 20mg/g(0.5・0.75・1g/包)(徐放)
ニフェジピン(5・10 徐錠L10・20 徐錠CR10・20・40 各社,1% 10 鶴原)

適応

1本態性高血圧症 2腎性高血圧症 3腎実質性高血圧症 4狭心症 5異型狭心症 6高血圧症

用法

1241回10mg 1日3回(増減) 〔R細粒〕11回10~20mg 1日2回 食後(増減) 41回20mg 1日2回 食後(増減) 〔Rカプセル〕121回10~20mg 1日2回(増減) 41回20mg 1日2回(増減) 〔CR錠〕361日1回20~40mg 但し,1日10~20mgより開始し,必要に応じ漸次増量.尚,高血圧症では1日40mgで効果不十分な場合は,1回40mg1日2回まで増量可 451日1回40mg(増減) 1日最大1日1回60mg

禁忌

1)過敏症

2)心原性ショック(血圧低下により症状悪化)

3)急性心筋梗塞(急激な血行動態の変化により,病態悪化)

注意

〈基本〉

➊Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき,症状悪化した症例が報告→休薬を要する場合は徐々に減量し観察.また患者に医師の指示なしに中止しないように注意

②稀に過度の血圧低下を起こし,ショック症状や一過性の意識障害,脳梗塞が現れる為,中止し処置

➌降圧作用に基づくめまい等→運転注意

〈適用上〉

〔R細粒〕容器から取り出して調剤する場合は,光に不安定である為,出来るだけ光にあてないよう注意

➋噛砕かず服用するよう指導 〔CR錠〕分割,粉砕等しないで,そのまま噛まずに服用(血中濃度が高くなり,頭痛,顔面潮紅等の副作用が発現し易くなる)

〈その他〉外国においてニフェジピン(徐放剤を除く)に関し,急性心筋梗塞及び不安定狭心症等の患者を対象にしたメタアナリシスの結果,高用量(1日80mg)投与群で非心臓死を含む全死亡へのリスク比が増加した報告や,高齢の高血圧症患者を対象にした観察研究で,本剤投与群の生存率が他の降圧剤投与群と比べて低かった報告

患者背景

〈合併・既往〉

①大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄,肺高血圧(血管拡張作用により重篤な血行動態

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?