適応
高血圧症
用法
1日1回40mg 但し,1日20mgから開始し漸次増量(増減) 1日最大80mgまで 注意肝障害患者に投与する場合,最大投与量は1日1回40mg
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)胆汁の分泌が極めて悪い又は重篤な肝障害
4)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
注意
〈基本〉
➊降圧作用に基づく失神,めまい,ふらつき→運転注意
②手術前24時間は投与しないが望ましい.ARB投与中の患者は,麻酔及び手術中にレニン・アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下
③ARB投与中に肝炎等の重篤な肝障害が報告→肝機能検査等観察
〈適用上〉
➊食後服用している患者には,毎日食後に服用するよう注意.薬物動態は食事の影響を受け,空腹時投与した場合は,食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており,副作用が発現
〈取扱上〉分包後は吸湿して軟化,黄変する為,高温・多湿を避けて保存
患者背景
〈合併・既往〉
①両側性又は片腎で腎動脈狭窄:不可(やむを得ない場合を除く)(腎血流量減少や糸球体濾過圧低下により急速に腎機能を悪化)
②高K血症:不可(やむを得ない場合を除く)(高K血症を増悪.又,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清K値が高くなり易い患者では,血清K値注意)
③脳血管障害(過度の降圧が脳血流不全を引き起こし,病態悪化)
④厳重な減塩療法中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.急激な血圧低下)
〈腎〉
①重篤な腎障害(血清Cr値3.0mg/dL以上)(腎機能を悪化)
②血液透析中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.急激な血圧低下)
〈肝〉
①胆汁分泌が極めて悪い又は重篤な肝障害:禁忌
②肝機能障害(テルミサルタンのクリアランスが低下.又,外国において肝障害患者で血中濃度が約3~4.5倍上昇する報告)
〈生殖〉妊娠する可能性のある
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