診療支援
薬剤

テルミサルタン新様式運転△
2149
telmisartan
ミカルディス Micardis(ベーリンガー)
 :20・40・80mg
AGテルミサルタン「DSEP」(20・40・80  第一三共E),テルミサルタン(20・40・80 OD錠20・40 各社)

適応

高血圧症

用法

1日1回40mg 但し,1日20mgから開始し漸次増量(増減) 1日最大80mgまで 注意肝障害患者に投与する場合,最大投与量は1日1回40mg

禁忌

1)過敏症

2)妊婦・妊娠

3)胆汁の分泌が極めて悪い又は重篤な肝障害

4)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

注意

〈基本〉

➊降圧作用に基づく失神,めまい,ふらつき→運転注意

②手術前24時間は投与しないが望ましい.ARB投与中の患者は,麻酔及び手術中にレニン・アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下

③ARB投与中に肝炎等の重篤な肝障害が報告→肝機能検査等観察

〈適用上〉

➊食後服用している患者には,毎日食後に服用するよう注意.薬物動態は食事の影響を受け,空腹時投与した場合は,食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており,副作用が発現

〈取扱上〉分包後は吸湿して軟化,黄変する為,高温・多湿を避けて保存

患者背景

〈合併・既往〉

①両側性又は片腎で腎動脈狭窄:不可(やむを得ない場合を除く)(腎血流量減少や糸球体濾過圧低下により急速に腎機能を悪化)

②高K血症:不可(やむを得ない場合を除く)(高K血症を増悪.又,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清K値が高くなり易い患者では,血清K値注意)

③脳血管障害(過度の降圧が脳血流不全を引き起こし,病態悪化)

④厳重な減塩療法中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.急激な血圧低下)

〈腎〉

①重篤な腎障害(血清Cr値3.0mg/dL以上)(腎機能を悪化)

②血液透析中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.急激な血圧低下)

〈肝〉

①胆汁分泌が極めて悪い又は重篤な肝障害:禁忌

②肝機能障害(テルミサルタンのクリアランスが低下.又,外国において肝障害患者で血中濃度が約3~4.5倍上昇する報告)

〈生殖〉妊娠する可能性のある

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