ドンペリドン新様式運転△

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domperidone

ナウゼリン Nauzelin(協和キリン)

　錠：5・10mg　OD錠：5・10mg　ドライシロップ：1％　10mg/g

　坐薬：10・30・60mg

後ドンペリドン(錠5・10　DS1％坐10・30 各社)

適応

錠OD錠以下の疾患及び薬剤投与時の消化器症状(悪心，嘔吐，食欲不振，腹部膨満，上腹部不快感，腹痛，胸やけ，噯気)　

1成人：慢性胃炎，胃下垂症，胃切除後症候群．抗悪性腫瘍剤又はレボドパ製剤投与時

2小児：周期性嘔吐症，上気道感染症，抗悪性腫瘍剤投与時　DS坐〔10・30mg〕小児：以下疾患及び薬剤投与時の消化器症状(悪心，嘔吐，食欲不振，腹部膨満，腹痛)：周期性嘔吐症，乳幼児下痢症，上気道感染症．抗悪性腫瘍剤投与時　坐〔60mg〕成人：以下疾患及び薬剤投与時の消化器症状(悪心，嘔吐，食欲不振，腹部膨満，上腹部不快感，胸やけ)：胃・十二指腸手術後．抗悪性腫瘍剤投与時

用法

錠OD錠1回10mg　1日3回　食前　レボドパ製剤投与時：1回5～10mg　1日3回　食前　小児1日1.0～2.0mg/kg　1日3回　食前(増減)　30mg/日を超えない　►DS用時水で懸濁　►6歳以上の1日最高用量：1.0mg/kg　坐1回60mg　1日2回　直腸内(増減)　小児3歳未満：1回10mg，3歳以上：1回30mg　1日2～3回　直腸内(増減)　注意OD錠口腔内で崩壊するが，口腔粘膜からは吸収されないため，唾液又は水で飲み込む

禁忌

1)過敏症

2)消化管出血，機械的イレウス，消化管穿孔(症状悪化の恐れ)

3)プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)→プロラクチン分泌促進

4)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①坐ショックを起こすことあり

②間脳の内分泌機能調節異常，錐体外路症状等の副作用→有効性と安全性を考慮の上投与

➌眠気，めまい，ふらつき等→運転注意

〈適用上〉OD錠舌の上にのせ，唾液を浸潤させ，唾液のみで服用可能．水で服用も可　〈その他〉外国で重篤な心室性不整脈及び突然死が報告．特に高用量を投与している患者又は高齢者でリスクが増加の報告

患者背景

〈合併・既往〉心疾患(QT延長の恐れ)　〈腎〉副作用が強く発現　

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a029c001d004z0002）