適応
1高血圧症(本態性,腎性等)
2心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫,特発性浮腫,悪性腫瘍に伴う浮腫及び腹水,栄養失調性浮腫
3原発性アルドステロン症の診断及び症状の改善
用法
1日50~100mgを分割(増減).但し,「原発性アルドステロン症の診断および症状の改善」のほかは他剤と併用が多い
禁忌
1)無尿又は急性腎不全(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下しているため高K血症を誘発又は増悪)
2)高K血症
3)アジソン病(アルドステロン分泌低下により,K排泄障害を来している為,高K血症)
4)タクロリムス,エプレレノン,エサキセレノン又はミトタンを投与中
5)過敏症
注意
〈基本〉
①連用する場合,高K血症等の電解質異常が現れる為,定期的に検査
➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意
③夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,午前中に投与が望ましい
〈その他〉
①長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生した症例報告
②アビラテロン酢酸エステルとの併用時に,前立腺特異抗原(PSA)の上昇が認められた症例が報告.本剤はアンドロゲン受容体と結合し,アビラテロン酢酸エステルを投与中の前立腺癌患者において,PSAを上昇
患者背景
〈合併・既往〉
①重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症(急激な利尿が現れた場合,急速な血漿量減少,血液濃縮を来し,血栓塞栓症を誘発)
②減塩療法中(水分・電解質が欠乏し,脱水症状や低Na血症等が現れ易くなる)
〈腎〉
①急性腎不全:禁忌(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下している為,高K血症を誘発又は増悪)
②重篤な腎障害(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下している為,高K血症を誘発又は増悪)
〈肝〉肝機能障害(高K血症)
〈妊婦〉妊B3有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(カンレノ酸はヒトで乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施.乳児は電解質バラン
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