診療支援
薬剤

スピロノラクトン新様式E運転△
2133
spironolactone
アルダクトンA Aldactone-A(ファイザー)
 :25・50mg 細粒:10% 100mg/g
スピロノラクトン(25・50 各社)

適応

1高血圧症(本態性,腎性等)

2心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫,特発性浮腫,悪性腫瘍に伴う浮腫及び腹水,栄養失調性浮腫

3原発性アルドステロン症の診断及び症状の改善

用法

1日50~100mgを分割(増減).但し,「原発性アルドステロン症の診断および症状の改善」のほかは他剤と併用が多い

禁忌

1)無尿又は急性腎不全(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下しているため高K血症を誘発又は増悪)

2)高K血症

3)アジソン病(アルドステロン分泌低下により,K排泄障害を来している為,高K血症)

4)タクロリムス,エプレレノン,エサキセレノン又はミトタンを投与中

5)過敏症

注意

〈基本〉

①連用する場合,高K血症等の電解質異常が現れる為,定期的に検査

➋降圧作用に基づくめまい等→運転注意

③夜間の休息が特に必要な患者には,夜間の排尿を避ける為,午前中に投与が望ましい

〈その他〉

①長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生した症例報告

②アビラテロン酢酸エステルとの併用時に,前立腺特異抗原(PSA)の上昇が認められた症例が報告.本剤はアンドロゲン受容体と結合し,アビラテロン酢酸エステルを投与中の前立腺癌患者において,PSAを上昇

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症(急激な利尿が現れた場合,急速な血漿量減少,血液濃縮を来し,血栓塞栓症を誘発)

②減塩療法中(水分・電解質が欠乏し,脱水症状や低Na血症等が現れ易くなる)

〈腎〉

①急性腎不全:禁忌(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下している為,高K血症を誘発又は増悪)

②重篤な腎障害(腎機能を更に悪化.又,腎からのK排泄が低下している為,高K血症を誘発又は増悪)

〈肝〉肝機能障害(高K血症)

〈妊婦〉妊B3有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(カンレノ酸はヒトで乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施.乳児は電解質バラン

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?