診療支援
薬剤

アトルバスタチンカルシウム水和物新様式
2189
atorvastatin calcium hydrate
リピトール lipitor(ヴィアトリス)
 :5・10mg
AGアトルバスタチン「VTRS」(5・10 ヴィアトリスH),アトルバスタチン(5・10 各社,20 日医工,OD錠5・10 東和薬)

適応

1高コレステロール血症

2家族性高コレステロール血症

注意

1)適用前に検査を実施し,高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮

2)家族性高コレステロール血症ホモ接合体については,LDL-アフェレーシス等の非薬物療法の補助として,或いはそれらの治療法が実施不能な場合に適用考慮

用法

11日1回10mg(増減) 重症の場合は1日20mgまで増量可 21日1回10mg(増減) 重症の場合は1日40mgまで増量可

禁忌

1)過敏症

2)肝代謝能が低下していると考えられる以下患者:急性肝炎,慢性肝炎の急性増悪,肝硬変,肝癌,黄疸

3)妊婦・妊娠授乳婦

4)グレカプレビル・ピブレンタスビル投与中

注意

〈基本〉

①予め高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い,更に運動療法や高血圧,喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮

②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止

➌劇症肝炎等の肝炎が現れる為,悪心・嘔吐,倦怠感等が現れた場合は中止し,医師等に連絡するよう患者に指導.投与中は投与開始又は増量時より12週までの間に1回以上,それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査

④無顆粒球症,汎血球減少症,血小板減少症が現れる為,定期的に検査等観察

⑤高血糖,糖尿病が現れる為,口渇,頻尿,全身倦怠感等の発現に注意と共に,定期的に検査等観察

患者背景

〈合併・既往〉

①糖尿病(悪化)

②横紋筋融解症が現れ易い報告がある以下患者〔甲状腺機能低下症,遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴,薬剤性の筋障害既往歴,アルコール中毒〕

③重症筋無力症又はその既往歴〔重症筋無力症(眼筋型,全身型)が悪化又は再発〕

〈腎〉

①腎障害又はその既往歴(横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害患者であり,又,横紋筋融解症に伴い急激な腎機能の悪化)

②腎機

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